【2022年版】世界の媒体別広告費の推移と予測

【2022年版】世界の媒体別広告費の推移と予測

近年、世界の広告市場はデジタル化の進展に伴い、大きな変革を遂げています。インターネットの普及とスマートフォンの浸透により、デジタル広告が急速に成長を遂げ、各媒体の広告費にも大きな影響を与えています。本記事では、2021年から2026年にかけての世界の媒体別広告費の推移と予測を中心に、地域別・業界別の広告市場トレンドを詳しく解説します。

広告費の変化を読み解く!媒体別の推移と今後の展望

以下のデータは、2021年から2026年にかけての世界の媒体別広告費の推移と予測を示しています。この期間、広告費は媒体ごとに異なる動きを見せており、特にデジタル広告の成長が顕著です。

世界の媒体別広告費の推移及び予測
出典:総務省 令和6年版 情報通信白書 データ集

1. デジタル広告の急成長

デジタル広告は、SNS広告、検索広告、動画広告、ネイティブ広告など、多様な形式を取り入れながら急速に拡大しています。2021年のデジタル広告費は3,470億米ドルでしたが、2026年には4,997億米ドルに達すると予測され、約44%の増加が見込まれています。

成長の背景

  • モバイルデバイスの普及:スマートフォンやタブレットの利用拡大により、モバイル広告の需要が急増しています。
  • 5G通信の普及:高速・大容量通信の普及により、動画広告の再生体験が向上。
  • オンライン動画視聴の増加:YouTubeやTikTokなど、動画プラットフォームの利用が拡大しています。

2. テレビ広告の緩やかな推移

テレビ広告費は、2021年の1,793億米ドルから2026年には1,784億米ドルへと、ほぼ横ばいの推移を示しています。地上波テレビの視聴時間が減少する一方、コネクテッドTV(CTV)やストリーミングプラットフォームの利用が増加しており、CTV広告が新たな成長分野として注目されています。

注目ポイント

  • ターゲティングの進化:オンデマンド視聴の普及により、精度の高いターゲティング広告が可能に。
  • インタラクティブ広告の台頭:消費者参加型の広告が、視聴エンゲージメントを高めています。

3. 新聞・雑誌広告の減少

新聞・雑誌広告は、デジタルシフトの影響を最も受けている媒体の一つです。2021年の広告費は319億米ドルでしたが、2026年には446億米ドルへと減少が予測されています。

背景要因

  • 読者のデジタルメディア移行:ニュースのオンライン化が進み、紙媒体の需要が減少。
  • 発行部数の低迷:紙媒体の購読数が世界的に減少しています。

海外の広告市場トレンド

1. 世界全体の広告費の増加

世界全体の広告費は、2024年に初めて1兆米ドルを超え、2025年には1.1兆米ドルに達すると予測されています。この成長を牽引しているのは、デジタル広告の継続的な拡大です。

2. コネクテッドTV(CTV)の急成長

CTV広告は、インターネット接続型のテレビを通じて配信される広告で、消費者の視聴スタイルの変化に対応して急成長しています。2026年までに、9つの主要ストリーミングサービスがそれぞれ10億米ドル以上の広告収入を得ると予測されています。

3. 地域別の成長動向

  • 米国と中国が市場をリード:2025年の広告費の約59%が両国で占められる見込みです。
  • ブラジルの高成長:2025年には世界の主要広告市場の中で最も高い成長率を記録すると予測されています。

業界別の広告費動向

1. メディア・エンターテインメント業界

2025年に12.8%の成長が予測されています。ストリーミングサービスの競争激化に伴い、ユーザー獲得のための広告投資が増加しています。

2. 小売業

11.0%の成長が予測されており、eコマースプラットフォームにおける広告出稿が活発化しています。

3. テクノロジー・電子機器業界

10.8%の成長が見込まれており、新製品プロモーションやブランド認知向上のためのデジタル広告投資が加速しています。

今後の広告市場の展望

1. AIとデータ解析の進化

広告のパーソナライズ化が進み、ターゲティングの精度がさらに高まると予想されています。また、AIを活用したクリエイティブ生成や最適化技術も注目されています。

2. プライバシー保護の強化

個人情報保護規制の強化により、Cookieレス時代に対応した新たなマーケティング手法の開発が求められています。

3. エコシステムの多様化

ソーシャルメディア、CTV、eコマース、メタバースなど、広告配信プラットフォームの多様化が進んでいます。企業は複数のチャネルを統合した戦略を展開する必要があります。

まとめ

世界の広告市場はデジタル化の波に乗り、今後も成長を続ける見込みです。企業は、これらのトレンドを踏まえたデータドリブンなマーケティング戦略を構築し、効果的な広告投資を行うことが重要です。

特に、CTVの成長、AIの活用、プライバシー保護に対応した新しいマーケティングアプローチを取り入れることで、競争優位性を確立することが可能となります。

参照

総務省 令和6年版 情報通信白書 データ集
電通グループ「世界の広告費成長率予測(2023~2026)」
データDL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/excel/f00196.xlsx

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